☪︎⋆の備忘録② 〜韓国合宿〜

 

そして迎えた韓国合宿。

 

(今回は、当時の私の気持ちを率直に書いているので、読んでいて気分を害される方もいらっしゃるかもしれません。もし不快な思いをされたら申し訳ありません)

 

(また、自分の記憶だけを頼りに、再度確認をしないまま書き殴っています。餅の発言内容等、事実と少し違うことがあるかもしれませんが大目に見ていただけますとありがたいです)

 

正直に書くと、韓国合宿の期間中、私はNizi Projectを純粋な気持ちで楽しんで見ることができませんでした。一視聴者として楽しむには、あまりにもリリアちゃんに入れ込みすぎていたのだと思います。

 

 

ミッション1の個人レベルテスト。ステージを独り占めするリリアちゃんを約3分間も見られるなんて!なんて贅沢なんだ!と私はとても楽しみでした。また、一人一人の練習風景が流れるのも嬉しかった。リリアちゃんをいっぱい見られるぞ〜!とワクワクしていました。

 

そして迎えたリリアちゃんの放送回。餅ゴリからの評価は思わしくありませんでしたが、祈るような気持ちでステージを見ていた私は、色気というリリアちゃんのよさを生かした良いステージだったと思いました。

 

一つもどかしかったのは、レッスンの際に体力が足りないから振りを減らすというトレーナーさんの提案を素直に受け入れていたこと。トレーナーさんはきっと「トレーニングして体力をつけます、このままでいかせてください!」という返答を期待していたんじゃないかと思います。少年野球チームのスパルタ監督が「やる気がないなら帰れ!」と怒鳴るのは、本当に帰ってほしいわけじゃなくて気合を入れ直してほしいということみたいな(…我ながら例えがわかりづらい)。

 

もちろんリリアちゃんが頑張っていないはずはないし、彼女が努力家であることを私は知っています。だからこそ、なんでだろうかともどかしく思った。このことが、練習態度の評価にも繋がっていたのではないかと思います(練習態度というか、正しくはレッスンへの積極性みたいな感じだよね、たぶん)

 

餅ゴリからかなりきつめのお言葉を投げかけられ、私だったらもう無理帰る!!!と投げ出してしまうようなところを、まだ10代の彼女は踏ん張った。韓国での寮生活という慣れない環境で。周りにいるのは仲間でもありライバルでもあるという難しい関係性の練習生たち。リリアちゃんだけじゃなく13人全員を、よく生き抜いたねと抱きしめてあげたい( ;  ; )

 

そんな状況で、周りには褒められていい評価をもらっている子もたくさんいて、焦りは募るばかりで、想像するだけでも心が死んでしまいそうになります。芸能界を目指すというのはそういう過酷なことなのかなとも思いつつ、それでもやっぱり心配で、メンタルケアとかしっかりしてあげてねJYP…という気持ちでした。

 

 

ミッション2のDance The Night Awayは、私の大好きなステージです。4人みんながキラキラ輝いていて、JYP練習生が1人もいないという少し不利なチーム編成の中で、よくぞあそこまで仕上げた!!!と大拍手を送りたい。チーム編成が発表された時点で強豪であることが容易に想像のつくノムノムチームを相手に、大健闘だったと思います。どちらのステージも素晴らしく、結果発表までどちらが勝利するのか予想できない対決でした。

 

(余談ですが、あのチーム編成自体は到底納得できるものではありませんでした。餅ゴリが本当に平等だと思ってあのチーム編成にしたのであれば、私は餅ゴリの見る目を疑ってしまいます)

 

そして結果はノムノムチームの勝利。

 

私はDTNAチームの勝利を願っていましたが(リリアちゃんがいるチームだったし、ここで勝てたら下克上みたいでかっこいいし)、でもノムノムチームの勝利も納得できるものでした。悔しい気持ちもあったけれど、どちらもよかったからきっと僅差でこの結果になったのだろうと思いました。

 

しかしその一方で、なんだか面白味のない対決だとも思ってしまいました。チーム分けの時からどちらが勝つか多くの人が予想できるようなチーム編成で、不利だと思われていたDTNAはかなり仕上げてきたけれど、それでもやっぱり完成度という観点で順当にノムノムチームの勝利。波乱も大逆転もない。なんだかなあ…と思ってしまう自分もいました。

 

チーム編成に、順位……納得できない点は多々ありました。リリアちゃんだけでなく、他の子についても、「この子はもっといい評価をもらっていいはずだ!どうして!?」と発表された順位に疑問を持ってしまいました。

 

私自身が餅ゴリを信じることができなくなったのはこの頃からだと思います。後日別の記事で書こうと思っていますが、今は餅ゴリの見る目はやっぱり間違っていなかった、さすが世界で名高い敏腕プロデューサーだと思っています。しかし当時は、一人一人の子が夢に向かってひたむきに努力しているのに自分の好みで偏った目で見る変態おじさんだと思っていました(小声)

 

このように思い始めたのは、推しであるリリアちゃんが思うように評価されなかったことに対する悔しさや妬みのようなものがあったからだと思います。他の参加者の子たちに対しても、妬みのような感情を持ってしまう自分がいました。他の子たちも、私には想像もつかないような膨大な努力を毎日毎日して、その積み重ねが成果となり評価に繋がっているということはわかっていながらも、餅ゴリから高評価をもらうのを見て理不尽な負の感情を抱いてしまいました。今となっては本当に申し訳なく思います。

 

話は戻りますが、ミッション2でのノムノムチームの勝因は「完成度」でした。それを聞いた時、「ん?完成度?韓国合宿でのキーワードは成長じゃなくて?どうした?お?」と一人で煽りモード、戦闘態勢に入ってしまいました。

しかしどうこう言っても結果が覆せるわけでもなく、納得のいく説明が聞けるわけでもなく、私は自分を無理やりにでも納得させるしかなかった。「そうか、わかった。なんだかんだ言っていちばん大事なのは完成度なんだな。確かにデビューするにあたって初めて見る人にとっては成長度合いなんか関係ない、完成度がすべてだもんな」

 

そして迎えたミッション3。私が贔屓目で見ているということを抜きにしても、ICYチームの完成度はとても高かった。ツイッターを見ていても、そのような意見を持っている方がとても多いように感じました。「よし、審査基準が完成度であるこのチームミッション。今回こそはいける!」

 

ところがです。優勝したのはフィルスペチーム。勝因は「感動」でした。

「……いやいやいや!ICYチームめちゃくちゃ完成度高かったから1位とれると思ったのに!感動って!ここにきて審査基準ブレッブレやん!!!」

心の中で総ツッコミをかましてしまいました。

今回も、どのチームもとっても素晴らしいステージだったし、どこが勝ってもおかしくない。いやでも、評価基準よ……何がどうなってるの……と、釈然としない気持ちでした。

 

そんなこんなで、私の心は醜い感情で入り乱れていて、虹プロを楽しみながら見られる精神状態ではありませんでした。

ただただリリアちゃんのステージを見るのを楽しんでいる気持ちもあり、リリアちゃんのデビューを願う気持ちもあり、どのチームのステージも楽しみだという気持ちもありつつも、餅への反感や、見ないふりをしようとしてもにじみ出てきてしまう他のメンバーへの妬み。

最終ミッションに近づくにつれ、大逆転を信じながらも、心のどこかでデビューメンバーの予想がついてしまったり。信じよう、信じてると何度自分に言い聞かせても最悪の結果が頭の片隅でずっとちらついていて、そんな自分が嫌で嫌で…苦しい毎日でした。

 

だから、デビュー発表の瞬間は思ったより冷静でいられた気がします。「ああ、やっぱり」そう思ってしまった。リリアちゃんを信じきれなかった自分を殴りたいですが、結果を聞いて、心が軽くなったのも確かでした。

 

もちろんリリアちゃんがデビューできることが最大の願いでした。でも、リリアちゃんには他にもっと輝ける場所があるはずだ、ということも感じていました。オーディションは就活や結婚と同じようなもので、すべては縁であり、合う合わないがあるのは当たり前なのではないかと思います。だからリリアちゃんにはいちばんリリアちゃんの力を発揮できる場所で、いちばん幸せな形でデビューしてほしい。そう思うと、結果を素直に受け入れることができました。

 

ここまで書いてきたように、私はリリアちゃんという存在を通してNizi Projectを見ていました。リリアちゃんがいなければNizi Projectというオーディション自体知らないままだったでしょうし、すべてリリアちゃんを応援するという立場から見ていました。

そうではなく、誰も知らない状態から虹プロを見始めて、応援したい子ができて、毎回のミッションをドキドキハラハラしながら純粋に楽しんで見て…そうだったならどんなに楽しかっただろうか、そう思った時もありました。

でも、あのころの感情もリリアちゃんを本気で応援していたからこそのものであっただろうし、逆にそれだけいろいろな思いがあったからこそ、虹プロが私の中で特別なものとして焼き付いているのだろうと今となっては思います。

 

複雑な感情を持ちながらも、ひとりひとり、ひとつひとつのステージが最高に楽しかったのもまた事実です。ミッションの度に短期間で急成長を遂げ、最高を更新してきてくれる彼女たちを見るのが楽しくてたまらなかった。いろいろな感情に覆われてしまって見えづらくなってしまっていたけれど、その感情を消化することができた今、改めて思い返すとNizi Projectは最高に楽しかった。夢に向かってひたむきに頑張る子たちは美しい!

 

また、餅ゴリがスッキリで言っていた「実力の差がなくなってきます」という言葉が今でも心に残っています。餅ゴリの言った通り、韓国合宿開始時にはあんなに歴然としていた差が、ミッションが進むにつれどんどん縮まり、誰が上位をとるのか、キューブをもらえるのか予想がつかなくなっていった。13人いれば当然13位の子も出てきますが、それはダメだったわけではなくて、「みんないい」という大前提のもと、僅差で順位がつけられたのだと思っています。大接戦の中、レベルの高い、良いものを見ることができました。夢を目指す気持ちと、弛まぬ努力はこんな素晴らしい結果を生むのかと私も夢を見せてもらいました。彼女たちに感謝と拍手を贈りたい。

 

 

と、ここまで書いたところで、今回はこの辺で終わりにしようかと思います。こんなに長くて読みづらくて面白味のない文章を最後まで読んでくださりありがとうごさいました。

次はNiziUのプレデビュー後のことについて書こうと思っています。もし今後も読んでくださるという方がいらっしゃいましたら、ぜひお付き合いください。